care work

~これからの社会に必要不可欠な介護の仕事について~

高齢者との交流の楽しさ

介護の仕事は大変だという話を世間でよく聞かれる。しかしこの職業は、必ずしも辛い事ばかりではない。人のケアを行う働き方は、楽しい出来事も数多くある。初めて人の世話をする職業に挑戦しようという人も、緊張せず仕事の良い面に目を向けたほうが、楽しく働けるだろう。

介護の仕事の良い所は、世代を超えた交流ができる点にある。核家族化と共に、子供たちは高齢者と暮らす機会が少なくなった。近い世代の仲間と交流を持つ事はあっても、年齢が離れた人と会話を交わす機会が少ない。そのため、いざ高齢者と話をする時に、どのような会話をすればいいのか分からないという人は多い。ケアを必要としている高齢者を介護する仕事では、頻繁に歳の離れた人たちと接する機会がある。すると、高齢者と交流を持つ楽しさが分かってくる。昔の出来事について、高齢者は多くの経験や情報を持っているため、学べる知識が数多くある。また、生活の知恵についても、高齢者が知っているコツは今の生活にも役に立つことが多いだろう。いわゆる、「おばあちゃんの知恵袋」というものだ。

人のケアを行う業務は確かに大変な部分があるものの、このように得られるものが多いのも事実である。高齢者と交流を持ってみると、同じ年代の人とは違った魅力があるのが分かる。介護業務を初めたばかりの頃は、高齢者との会話にぎこちなくなってしまうだろう。しかし、高齢者と交流する経験を積むに従って、次第に会話のコツが掴める。歳が離れた年代の人たちがどのような事に興味を持っているのか、予備知識が増え話題も合わせられるようになるはずだ。